高校生のマックスはいつものように学校に到着すると教室に入った。しかし彼に対する反応は無情なものだった。

「おい!」
クラスメイトの一人が声をかけると一斉に集まってきた。するとマックスに掴みかかったのだ。

「てめえまだいやがったのか、てめえさえいなけりゃ俺達ゃ清々したんだよ!!」
生徒達はマックスをリンチした。集団暴行受ける彼だが、彼は内心余裕だった。

(もうすぐ終わりにしてやる・・・)

そして、担任が教室に入ると一斉に席に着くが、マックスは鞄からマシンガンを取り出すと教室中に発砲した。

突然の出来事にパニックに陥るが、マックスは次々と生徒を射殺し、遂には担任も殺害したのだった。

マックスは教室を出ると騒ぎを聞きつけて避難を始めた生徒や教師を次々と射殺し、階段に火炎弾を投げるとあっという間に燃え広がり、廊下と全ての階段にマッチで付けた火を放つと下駄箱で靴を履き替えて玄関にも火を放った。校内はあっという間に火の海になり、それを見たマックスは満足そうだった。

しかし非常口から避難してきた生徒や教師を見ると再びマシンガンを放ち、次々と射殺する。これで邪魔はいなくなったと校庭から逃げようとすると突然誰かに撃たれたのだった。そこには消防とともに通報を受けて駆け付けたサニーがいてサニーが放った麻酔銃でマックスは眠らされたのだった。

マックスは気が付くと取調室にいた。

「目覚めたようね。動機を聞かせて。」
サニーに言われ、マックスは一部始終を明かした。

高校生になったマックスは新しい環境での新たな一歩を踏み出した。しかしそれは悪夢の始まりでもあった。

「てめえムカつくんだよ。」
クラスメイトの一人にそう言われたのを機にマックスはいじめられるようになったのだ。最初は暴言を言われたりしてたのだが、次第にエスカレートし、集団でリンチされたりある時にはカツアゲされたり酷い時には負傷することもあった。マックスはいじめのことを担任に報告したが、いじめはないと言われてしまい最終的には一方的に元凶扱いされてしまった。そのことを校長に明かしたが、校長も否定した挙句校内放送で危険人物に仕立て上げられてしまったのだ。

いじめが原因で登校できなくなったマックスに母は学校にいじめのことを伝えたが、それでも学校はいじめをを認めず

「全部マックスの狂言だ!」
校長の言葉に母は言葉を失った。

「もう転校しよう。」
母はマックスにそう言うが、マックスはまたいじめられるだろうと学校に通う気力をなくし、自宅に引きこもった。

不登校になってからしばらくしてもうそろそろいじめられなくなるかなと登校を再開したマックスは不敵な笑みを浮かべた。

(今日が最後の時だ・・・)
マックスは不登校になってる間学校を怖がるふりをして復讐の準備を進めていたのだ。マシンガンや火炎弾とマッチが入ったカバンを見て意気揚々と校内に入り、犯行が始まるのだった。

「そんなに辛いことがあったのね。だからと言って殺すのは間違ってるわ。」
サニーはマックスを諭した。

「確かにお前の言う通りかもしれねえ。けど俺は学校潰せて満足したよ。」
マックスは満足そうに話した。

多くの死傷者が発生した大量殺人ゆえに容疑者の凶悪性が問われるが、学校側がいじめに加担したことが事件の元凶になったことから審議に膨大な時間を要した。審判の結果マックスは20年の懲役刑が科され、死亡し事件の元凶となった校長と担任は書類送検となった。

終わり

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